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「カービング スキー」って知ってますか?スキー技術を根本から変えてしまった、全く新しいスキー板が世に出たのは20年ほど前です。
カービングスキーとは
https://kurashi-no.jp/I0013498
最初に、こちらのブログにカービングスキー板の解説が詳しくされているので、ぜひ参考にしていただきたい。私は自分の経験から、50年も前からスキーに親しみ、カービングスキー以前の普通のスキー板からの経験をお話ししたい。
50年前のスキー(1970年前半)
私が小学生だったころは、スキー板はもちろん木製で、スキー靴のかかとにビンディングをひっかけて前方へバタンとレバーを倒し、板と靴を固定するものだった。スキー靴は革製ではあったが、紐で編み上げて足首を固定するため、時間がかかった。めんどくさかった。ストックも竹製だった。板の長さの基準はそのころは身長プラス20㎝~30㎝と言われていた。
その後、私が最初に買ってもらったスキー板は「クナイスル」たぶんもうないのではないだろうか。ビンディングは「マーカー」後ろが2本のスプリングがむき出しのもので、多くの使用者がいた当時一番の人気だった。転倒した際などリリースの時はこのばね部分に負荷がかかって外れる仕組みだった。このばね部分をスキー板と接続するねじがあるのだが、しっかり事前に検査して深くねじ込んでいなかったので、転倒した時にばね部分も外れて飛んでしまったことがあった。当然深い雪の中に沈んだため、一緒に行った友人たちにも手伝ってもらって捜索したが、見つからず、その日は歩いて下まで降りて残念な一日だった記憶がある。
スキー靴は革製であったが、金属製の締め具で4つくらいあっただろうか。バチンバチンと締め付けるのがなんともかっこ良かった。ストックもそのころはアルミ製になっていた。
そのスキーセットは高校1年の時の学校のスキー教室で使ったのが最後だった。受験勉強もあり、「スキーを滑ると入試も滑る」など変なジンクスもあって、スキーはしばらく封印した。
大学生時代は年間30日以上のスキー三昧
大学1年になった。たまたま同じサークル仲間もスキー大好きだったせいもあって、影響があった。彼のアドバイスもあって、最初に買ったのは、「OLIN MarkⅢs」、ビンディングは「チロリア」、スキーブーツはリアエントリーで前衛的なモデル「Hanson」。足の甲部分が髭に様なものが何本か入っていたが、これがシールだったため、一度目で早速剥がれ落ちた。なんともかっこ悪かった。スキー板の話に戻そう。この「OLIN」はテールが少し跳ね上がっていて、ソールは全くのフラットでセンターの溝がなかった。当時もっとも流行った、おしゃれなスキー板だった。全体に柔らかい構造だったせいか、とても曲げやすく滑りやすかったが、抑えがあまり効かず、高速ターンではバタつくものだった。よく曲がる分、アイスバーンではエッジの効きが甘く不安定だった記憶がある。
わたしがこの「OLIN」を使用していたせいか、学生になってスキーデビューの多くのサークル仲間たちも、「OLIN」ファン「Hanson」ファンが多かった。
次に私が購入したのが、「DYNAMIC」。とてもしっかりした作りで、板の芯はウッドだと思うが、「OLIN」から比べると大回転競技向けであったせいか重くて疲れた印象がある。アイスバーンでの食いつきは良かった。その後、サークルの先輩から「Rossignol」の大回転モデルを譲ってもらった。メタル構造で重かったが、高速でもしっかりしていた。
大学卒業後
地元群馬へ帰り、仕事に就く傍ら、大学時代の恩師がスキーに来てご一緒した。ものすごく上手で、左右のターンを一回一回ピッピッと決める、いわゆるオーストリア式のすべり方がしっかりできる方で、とてもお世話になった。その恩師が、古くからの「ミナミスポーツ」の常連客で、私のために店長と相談して1セット買ってきてくれた。もちろん支払いはしたが、それは「Rossignol」だった。ブーツは「Nordica」のリアエントリーモデル。これが、カービングスキー前の私の最後のスキーセットとなった。
カービングスキーとの出会い
大学生時代と異なり、年に1~2回しかスキーに行かなかった。子供の学校でのスキー教室の同行もしたが、昔のスキー板のままであった。そんな時、長野県の某有名スキー場近くの同業者の友人から、「カービングスキーって今までのスキー概念が根本から違って、とても面白い」という話を耳にした。そうなの?カービングスキーってそんなに違うのか? ネットで調べたら、「カービンスキーのすべり方」の動画もあるじゃないか!確かに根本的に滑り方が違う!
ということで、レンタルスキーで一度借りて試してみることにした。滑ってみた。確かに重心を傾けるだけで曲がっていく。外足の内エッジで曲がるという大前提が崩れ、内足内エッジでも曲がれる。滑った後のシュプールを見るとハの字でなくて大きなSの字にエッジの後が残る。加速しながら曲がって滑る。なんとも気持ちがいい。本当に今までのスキー概念が覆った、そんな感覚だった。さっそく初のカービングスキーを購入した。「Rossignol」、ビンディングは「Salomon」。
競技用ブーツからイージーなリアエントリーへ
競技用のビンディングでバチバチ力を入れて履くタイプのブーツを何年か使ったが、足が痛くなるのと、着脱時に力が必要で身体の他の場所が痛くなるという何とも情けない状況があったため、今シーズンは「Nordica」のリアエントリーの物を買った。足の出し入れがとても楽で、気軽に足を出せるので、食事時やロープウェイの乗車時はとても楽である。足の甲側の締め付けが緩いので、中で若干動くようであるが、昔のようなハードな滑りはもう行わないので、許容範囲であると感じている。
やっぱスキー最高!!
最後に、体力維持のため、シーズン3回程度はスキーに行きたいと考えている。今は、半数以上の人がボーダーである。ボードはスキーと違い、平たんな場所は片足外さないと移動ができない。ましてや上り坂は全く太刀打ちができない。その点スキーは上ることだって簡単である。
友人はボードを勧めるが、いまさらなんでボードなのか? 私はずっとスキーで行く。
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