事実 学習端末でいじめ47件 悪口書き込みなど(読売新聞2022年6月6日より)

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全国の小中学校の児童生徒に配られている学習用端末(タブレット)の使ったいじめが少なくとも47件あったことが読売新聞の調査でわかった。

いったいどんなことが問題となっているのか。また学校や保護者の対応はどうなっているのか。子を持つ親はどのように対応したらよいのだろうか。

3人の子育てをした筆者がその対応について私見を述べる。



学習端末とは?

教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018~2022年)を踏まえ、全自治体の98.5%にあたる1785自治体等において「すべての児童生徒が学習用端末を活用できる環境の整備」をしたとの回答を得ている。(令和4年2月文部科学省 初等中等教育局 修学支援・教材課 資料より)

この学習用端末とは、可動式端末(タブレット型・ノート型)のことを指している。


学習端末を使って起きたいじめとは?

具体的ないじめとはどのようなものだったのか。

記事によると、小学校では

・授業中に特定の児童に「バカ」「死ね」などのメッセージを送った

・オンライン授業中に別の児童を勝手に強制退去させた

・体育の授業で、嫌がる女子児童の写真や動画を撮った

中学校では、

・当該本人に見られない設定で悪口を共有した

・卑猥な動画を表示させて他の生徒に見せた

・別の生徒の端末に勝手にログインし、アダルトサイトを閲覧した

などと記事は書いている。

 


学校の対応は?

これに対して、学校・教育委員会などの対応はどうだったのか。

文部科学省では本年3月、教育委員会や学校向けに学習用端末の使い方について方針を通知。「第3者にIDやパスワードを教えない」「他人を傷つけ、嫌な思いをさせることをネットに書き込まない」ことを求めたという。

大阪市教育委員会では、その学習用端末に児童生徒がいじめの相談ができる機能を導入した。

東京都豊島区では、全児童生徒と保護者に向け、端末で悪口を言って他人を傷つけるなどの不適切な使い方をしないよう文書で呼びかけたという。

 


今も昔もいじめの基本スタイルは変わっていない!

いじめのスタイルは時代を経て、また機械化や情報化が進むにつれ、その仕方方法は変化してきた。

直接暴力をふるったり、無視したりするのは過去のやり方で、今やいじめもIT化されてきている。紙に書いて悪口を回していたのが、チャット機能を利用して中傷文などをみんなに回す。嫌がる姿をカメラに収めたり、顔写真を撮っていたずら書きをして笑いものにする。

 

本来便利で役に立つ道具であるタブレット端末などが、その使われ方をめぐって悪者にされる。「そんなものを子供に持たせるから、こういう問題が起きる」と言った保護者も現れるだろう。

 


まとめ(私見)

他人の嫌だと思うようなことやったりしない、これは散々小学生のころから学校で言われてきたことである。

しかし、びっくりさせたり、ちょっと困らせてやってそれを見て楽しいと思う事、これはだれしも思う事であり、今回新聞で問題にされていることの多くは、「いじめ」という認識ではなく、「いたずら」程度にしか考えていない事柄に思える。

「いたずら」なら許されるのかと言ったら、それはもちろん受けた人の感じ方で変わってくる。

 

どんな良いことをやったとしても必ずマイナス面、批判が付きまとう。新聞などでの取り上げ方で、いかようにも解釈できる。

 

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