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歴史的快挙か? 山口県岩国市錦帯橋「岩国しろへび金運まつり」へ 老神温泉白蛇みこし参加報告

旅と観光情報

令和4年11月26日(土)27日(日)山口県岩国市錦帯橋「岩国しろへび金運まつり」へ 

老神温泉白蛇みこし参加報告 

岩国から参加依頼が来る 

 白蛇サミットでご一緒だった、岩国白蛇保存会より、2022年11月26日、27日開催の「岩国のシロヘビ文化財指定50周年記念 シロヘビ金運まつり」への参加依頼が来る。記念式典への参加と老神温泉の白蛇みこしを持ってきて祭りを盛り上げてほしいとの依頼である。保存会の事務局長からの内密の話であったが、できれば岩国のシンボル錦帯橋を白蛇みこしで渡御したい、という構想であった。ぜひ実現したい!これには大いに歓喜した。 

 

見積書が出され、資金集めに奔走 

 こちら群馬県から山口県まで、片道約1000キロ。白蛇みこしの輸送と参加者数名の交通費と、これらをどう捻出するか、大きな壁にぶち当たった。 

 第1案 長さ20メートル20センチ、重さは約100キロ(ちゃんと量ったことはない、計量器に乗せられないので)、ウレタンの内部とテント地の表面。頭部の中は鉄筋を使用していて、観光協会員手作りの神輿である。重さというよりも容積が割とあるものである。軽トラバンには入らない。2トントラック以上が必要だ。輸送費だけで往復20万円から30万円との回答を得た。さらに参加者の輸送費だ。新幹線で上毛高原駅から新岩国駅まで、JR往復だけで一人約5万円かかる。参加者10名とした場合、合計で70万円~80万円かかる見積もりとなった。 

 第2案 旅館にあるマイクロバスを借り、それに白蛇みこしと参加者が乗り込み移動する。しかし交代で2~3名が運転しなければならない。いくら大型車の免許を持っているとはいえ、素人ドライバーである。夜通し運転をしてさらに現地到着後にみこし渡御のタスクがある。金額的には最も安価であるが、かなり負担が重い。 

 第3案 青ナンバーにお願いする方法。プロドライバーが2~3名同乗する。参加者はバスの中で安心して寝ていける。車中で酒も飲める。問題は金額である。見積もりは60万円であった。 

 

輸送費は出してもらえることに 

 第3案しかないということになった。26日の宿泊費及び飲食費は各自個人負担とした。宿泊費に関しては、全国宿泊割の適用期間中ということもあり、格安であったため、保存会様でご負担していただいた。感謝。 

 問題は輸送移動費用の60万円。観光協会に余裕はない。参加趣旨をよく説明し、岩国まで老神温泉の白蛇みこしを持って行って記念式典に参加する意義を文章にしたため、市長のところへ直談判に行く。 

 市長からは「どうにかする」とのご回答であったが、結局のところ市から年間事業予算を拠出している町観光協会から事業予算を捻出することになった。臨時の役員会、理事会を開催し、費用の支出を承認していただいた。しかし、「山口県までPRに行って、群馬県にお客が来るのか?老神温泉の来客は増えるのか?疑問であるから反対である。」という声も事実あったことを認める。正直言って反論はできない。岩国からの来客数の客観的データなどないのだから。ただ、今までのお付き合いの中で、お互い行き来し、今後も交流を続けながらマスコミ等で取り上げてもらい、認知度を上げていく、そのための費用である、ということだけはできる。 

 

準備にとりかかる 

 最も大事な白蛇みこしをバスに入れることができるか、ちょっと心配であった。仮に入ったとして、参加者が乗るスペースは確保できるのか。現地で販売する農産物等も場所をとる。 

 出発数日前に、使用する予定のバスが空いたということで、白蛇みこしを入れてみることにした。尻尾から入れていき、後ろ通路から前に、そこから左に曲がってシート上を反時計回りに前から後ろ、さらに右側のシート上に入れていき、最後は運転席のすぐ後ろに大蛇の頭が来た。急ブレーキの際に前にずれて運転手に大蛇が嚙みつくと大変なので、あご部分はロープで釣って固定した。完璧である。乗客の目の高さにちょうど神輿の胴体が来るので、車窓を見たい場合はかがみこんで窺うしかない。長旅とはいえ、真っ暗闇の夜中に走行するから、景色など関係ないか、とあきらめる。 

 

岩国へ いざ出発! 

 GoogleMapで道程を調べると、岩国まで1000キロ弱、約14時間かかる。2022年11月25日(金)15:23 参加者全員乗車し、積み込み作業も完了。出発! 

 

途中何度もSAなどで休憩 

 狭い車内で、一番後ろのシート5席分使わせてもらったが、左右のシートは販売予定の農産物と桶胴太鼓(みこし渡御時に調子をとるため打ち鳴らすため)でふさがっていて、実質3席(約150センチ)に横になってみる。頭の位置が決まらず、足を折り曲げたり伸ばしたり、はっきり言って快適ではない。到着後のことを考え、少しでも寝ていこう・・・以下のSA等で何度もトイレと食事と買い物をしながら移動は続く。 

11/25 18:40 千曲川さかきPA(下り) 

          20:28 駒ヶ岳SA(下り) 

11/26 0:20 大津SA(下り) 

           3:05 吉備SA(下り) 

           5:40 宮島SA(下り)  

 群馬 長野 岐阜 愛知 滋賀 京都 大阪 兵庫 岡山 広島 山口 なんと11の府県を通過した。

 

 

 

少しだけ観光(宮島) 

 宮島SAに到着した時点で、少し時間に余裕があることが分かった。日本三景の一つ「安芸の宮島」がすぐそこである。私は過去2回行ったことがあるが、他にほとんどが初めてとのこと。7:40発のフェリーに乗ることに。桟橋から厳島神社まで徒歩で20分近くかかるので、ほとんど往復を早足で進むことになる。8:25帰りのフェリーに間に合った! 

無事バスに戻り、いよいよ岩国へ! 

 

岩国へ到着! 

 宮島からは約30分。錦帯橋がまじかに見える吉香公園内の駐車場へ誘導していただき、白蛇みこしを車内から外へ出す。朝日に照らされて、神々しく白蛇みこしがシロヘビの聖地岩国に今降臨!! 

 

 

開会セレモニー 

 11時から開会セレモニー 岩国市長、岩国市教育長、岩国商工会議所、岩国白蛇保存会、そして白蛇サミットでお世話になっている品川・蛇窪神社、そして今回のこのイベント運営団体・NPO地方創生HEROES(ハクジャオー)に皆様のごあいさつの中に、老神温泉・白蛇みこしを入れていただいた。「群馬県からシロヘビを持ってきました! 一緒に担ぎましょう!!」 

 

老神温泉白蛇みこし いよいよ出発! 

 11:30 いよいよ老神温泉白蛇みこしが出発する時間となった。金運のご利益があるシロヘビをみんなで担ぎましょう! 多くの皆さん特に小さなお子さんが参加してくれた。老神温泉から持参したオレンジ色の法被を貸し出し、オリジナルキャラクター「じゃおう君手ぬぐい」は参加者全員にプレゼントした。ハクジャオー白蛇の化身セイジャが加わってくれた。特設ステージ前広場からスタートし、公園内を錦帯橋方面に向かう。太鼓の音(打っているのは私)に合わせて、セイヤー!セイヤー!

 

錦帯橋 渡御!! 

 事務局長から「錦帯橋渡御の許可はいまだ取れていない」衝撃の報告が。「この場に市長が来ている。直接お願いするしかない。」なんと市長も法被を着て渡御に参加してくれることに。「市長から許可が出た! 錦帯橋を渡ってもよい!」一同歓喜。ただし中央過ぎたら折り返してくるように との指示。本来は入場料金を払わねばならないところをそのまま突破。白蛇みこしが、錦帯橋を渡った、歴史的快挙の瞬間であった。 

 

 戻ってきて、また指定の待機場所へ白蛇みこしを置く。とりあえず最大ミッションができたことに参加者一同安どの表情に。 

 

 ホテルへチェックインして、懇親会会場へ

 別に酔った勢いというのではないが、持ってきた白蛇みこしを来年4月の「錦帯橋まつり」までこちら岩国へ置いていくことに決まった。 

 おいしい酒と名物のカキをたらふくいただき、岩国の夜は深けていく。 

 

岩国白蛇神社 

 せっかく岩国まで来たのに、なんの観光もしていなかった。 

 岩国白蛇神社の参拝 シロヘビ保護施設の見学(特別に中へ入れていただいた) そしてイベント会場である吉香公園に移動 

 岩国城へのロープウェイに乗った。頂上まで登っていく間に見える岩国市内と錦帯橋が美しい。岩国城までは10分ほど歩く。城に入って最上部まで登ってみる。さらに岩国市内と錦帯橋を眼下に見る。 

 

シロヘビの館 

 岩国城から戻ってきて、すぐ目の前にあるシロヘビの館へ。老神温泉の大蛇まつりのポスターや各地で行われているヘビ関連の祭りイベントの資料展示を見る。昨日の渡御後に白蛇みこしを館内に展示しておいていただいたのである。公園内へ移動する。 

 

2回目老神温泉白蛇みこしの渡御 

 11:30 昨日に引き続き、第2回目の白蛇みこしの渡御の時間となった。 

 今回は昨日で既成事実ができている。錦帯橋までまっしぐらである。今回は向こう岸まで渡って一時休憩し、折り返し渡御しながら戻ってくる。日光の向きの関係もあるので、どちら側からも良い写真が撮れる。好条件である。セイジャハクジャオーとが法被まで着てくれて渡御に参加、さらに盛り上がった。参加した子供たちも、貴重な体験と思い出が作れて大喜びだったに違いない。 

 

白蛇みこしは岩国へお預けすることに 

 第2回目の錦帯橋渡御も無事終了し、我々もそろそろ帰宅のための片付け作業に入る。昨晩酒席で約束した、「白蛇みこしお預けの儀」は、しらふの事務局長に確認したが、「置いていっていただけるのならばありがたい。4月29日以降にお返しに上がる。」とまで言っていただいた。当市担当者からは、「戻ってくる費用をまた出してと言われても次回は絶対ない。市長への直談判も迷惑千万、二度としないで」ときつくくぎを刺された。大丈夫さ。最悪2~3名の有志でマイクロバスで取りに来る。そこまでの覚悟があってのお預けである。両市の友好のための白蛇みこしである。 

 

 

岩国しろへびの館内に展示された老神温泉白蛇みこし

岩国しろへびの館内に展示された老神温泉白蛇みこし

帰路につく 

 昼食をいただいて、撤収作業をしていたら13時近くになってしまった。とにかく帰路に就こう。お見送りの皆さんが大勢いらっしゃるので、祭り支度をほどくのは車が発車してからゆっくり中で行えばよいではないか。「ありがとうございました。」と頭を下げ、見えなくなるまで手を振っていたら、ジーンと目頭が熱くなった。次に岩国に来られるのはいつになるかな?と考えながら。 

 

 来るときは積んできた白蛇みこしが帰路の車内にはないので、とても広々とした。私の指定席の最後部も5席のうち4席を使用できたので、今度は足を伸ばして横になれそうだ。これならかなり快適に寝ることができる。 

11/27  14:00 宮島SA(上り) 

              16:30 吉備SA(上り) 

              18:30 加西SA(上り) 

              20:00 西紀SA(下り) 

              23:40 小矢部川SA(下り) 

                2:40 刈羽PA(下り) 

                3:15 越後川口(上り) 

                4:30 老神温泉着

 帰路は姫路あたりから北上し、日本海側を通った。山口 広島 岡山 兵庫 京都 福井 石川 富山 新潟 群馬 10府県だった。 

 まだ夜が明けきらない午前4時過ぎに戻ってきた。たくさんの土産物を自車に乗せ換え、「お疲れ様でした。」と各自帰路に就く。

 

 

 

最後に

 なお最後に、参加同行いただいたメンバーであり同志であり、Youtuberが貴重な投稿 (髙橋だいちゃんねる)をしていただいた。この場でご紹介し、改めて御礼申し上げる。ご参考にしていただけると幸いである。 

 参考 山口新聞 2022年11月28日

 

 

 

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