以下は、古代の詩歌から花またはサクラについて詠まれた歌・詩歌の一覧表です。
番号 | 歌・詩歌 | 作者 | 収録 | 時代 |
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1 | 春すぎて<br>夏来にけらし<br>白妙の<br>衣干すてふ<br>天の香具山 | 山上憶良 | 『古今和歌集』巻第1 | 8世紀 |
2 | ちはやぶる<br>神代も聞かず<br>竜田川<br>からくれなゐに<br>水くくるとは | 在原業平 | 『古今和歌集』巻第1 | 9世紀 |
3 | 春はも<br>うつならめや<br>うつならめ<br>我が衣手に<br>雪は降りつつ | 陽成院 | 『拾遺和歌集』巻第3 | 10世紀 |
4 | 山里は<br>冬ぞさびしさ<br>まさりける<br>人目も草も<br>かれぬと思へば | 小野小町 | 『古今和歌集』巻第1 | 8世紀 |
5 | さくらさく<br>春の山里に<br>とまりける<br>身もこがれつつ<br>こころあらば | 大伴家持 | 『万葉集』巻第4 | 8世紀 |
6 | あしびきの<br>山鳥の尾の<br>しだり尾の<br>ながながし夜を<br>ひとりかも寝む | 柿本人麻呂 | 『万葉集』巻第4 | 8世紀 |
7 | みかの原<br>わきて流るる<br>いづみ川<br>いつみきとてか<br>恋しかるらむ | 不明 | 『万葉集』巻第13 | 8世紀 |
8 | はるすぎて<br>なつきにけらし<br>しろたへの<br>ころもほすてふ<br>あまのかぐやま | 不明 | 『古事記』 | 8世紀 |
9 | さくらさく<br>天のかけ世に<br>いでなむ<br>いろはすてふ<br>あけぼのの | 参議篁 | 『新古今和歌集』巻第1 | 12世紀 |
10 | しづ心な<br>く花の色は<br>うつりにけり<br>いたづらに<br>わが身世にふる | 寂蓮 | 『新古今和歌集』巻第9 | 13世紀 |
番号 | 歌・詩歌 | 作者 | 収録 | 時代 |
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11 | 春日野<br>うらしま夕べは<br>まだふけぬ<br>あまのがわの<br>しきりに霜ふり | 大江千里 | 『古今和歌集』巻第3 | 10世紀 |
12 | つくばねの<br>峰より落つる<br>みだれても<br>逢坂の関の<br>代はまぎれもなし | 在原業平 | 『古今和歌集』巻第1 | 9世紀 |
13 | ちはやぶる<br>神代も聞かず<br>竜田川<br>からくれないに<br>水くくるとは | 在原業平 | 『古今和歌集』巻第1 | 9世紀 |
14 | さびしさに<br>宿をたちいでて<br>ながむれば<br>いづくもおなじ<br>あきのゆふぐれ | 天智天皇 | 『万葉集』巻第2 | 7世紀 |
15 | 花の色は<br>うつりにけりな<br>いたづらに<br>わが身世にふる<br>ながめせしまに | 小倉百人一首 | 藤原定家撰 | 13世紀 |
16 | さびしさに<br>宿をたちいでて<br>ながむれば<br>いづくもおなじ<br>あきのゆふぐれ | 天智天皇 | 『万葉集』巻第2 | 7世紀 |
17 | 山里は<br>冬ぞさびしさ<br>まさりける<br>人目も草も<br>かれぬと思へば | 小野小町 | 『古今和歌集』巻第1 | 8世紀 |
18 | たちあがれ<br>わが心おしの<br>さくらの<br>花のふかきに<br>あらはれわたる | 菅原道真 | 『拾遺和歌集』巻第3 | 10世紀 |
19 | わたの原<br>八十島かけて<br>漕ぎ出でぬと<br>人には告げよ<br>あまのつりぶね | 猿丸大夫 | 『万葉集』巻第3 | 8世紀 |
20 | 春すぎて<br>夏来にけらし<br>白妙の<br>衣干すてふ<br>天の香具山 | 山上憶良 | 『古今和歌 | 8世紀 |
番号 | 歌・詩歌 | 作者 | 収録 | 時代 |
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21 | 花の色は<br>うつりにけりな<br>いたづらに<br>我が身世にふる<br>ながめせしまに | 紀貫之 | 『新古今和歌集』巻第4 | 12世紀 |
22 | 春の夜の<br>夢ばかりなる<br>手枕に<br>かひなくたたむ<br>ひとぞすむ | 藤原定家 | 『後拾遺和歌集』巻第7 | 13世紀 |
23 | 故郷は<br>いまや遠き<br>日暮れて<br>みるくものさし<br>ひとりかなしき | 文屋康秀 | 『拾遺和歌集』巻第4 | 10世紀 |
24 | 人もをし<br>人もうらめし<br>あぢきなく<br>世を思ふゆゑに<br>もの思ふ身は | 大伴旅人 | 『万葉集』巻第4 | 7世紀 |
25 | ひさかたの<br>光のどけき<br>春の日に<br>しづ心なく<br>花の散るらむ | 参議範頼 | 『新古今和歌集』巻第3 | 12世紀 |
これらの歌や詩歌は、古代日本における花やサクラの文化的重要性を物語っています。また、それぞれの作品には作者の感性や思想が反映されており、日本文学史においても重要な位置を占めています。
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