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真田信之正室・小松姫 没401年 墓のある正覚寺住職特別法要が行われる 

旅と観光情報

 「真田信之正室・小松姫 没401年を偲んで」をテーマに開催されている「2021老神温泉びっくりひな飾り」(群馬県沼田市)において、小松姫の菩提寺である沼田市鍛冶町にある正覚寺の本多住職による特別法要が、会場である沼田市利根観光会館にて執り行われた。昨年同様、老神温泉観光協会役員はじめ小松姫人形を所有する沼田市東倉内町飛組保存会役員らが参列した。

 


小松姫とは

 小松姫は、徳川家康の重臣・本多忠勝の娘として生まれ、家康の養女として沼田城初代藩主・真田信幸(のちに信之と改名)に嫁いだ。関ケ原の戦いを前に、真田昌幸(信之の父)と弟・幸村は石田三成方、信之は徳川家康方へ別れてつくことを決める。(犬伏の別れ)そののち、真田昌幸・幸村が上田に帰る途中、沼田城を休息のために訪れる。が小松姫は、夫・信之が留守であり、敵となった義父・義弟を城内に入ることを気丈にも拒絶した。世にいう「小松姫、真田親子を沼田城門前払い」のエピソードである。

 徳川の世となり、元和6年(1620年)、小松姫は江戸からの帰郷時、鴻巣付近で体調を崩しそのまま死去。2月24日(旧歴)であった。遺骸は火葬されその遺骨は、鴻巣・勝願寺、上田・芳泉寺そして沼田・正覚寺に分骨された。

 


小松姫と沼田市

 その小松姫のご縁があり、群馬県沼田市と埼玉県鴻巣市の両観光協会は以前より交流を続けていたが、平成26年から人形の町・鴻巣から500体のひな人形を寄贈され、それをもとに沼田市老神温泉でも「ひな飾り」が開催されることとなった。

 


小松姫の命日に特別法要

 2020年は「小松姫没400年」の節目に当たり、老神温泉観光協会では「びっくりひな飾り」をテーマに設定し、小松姫人形(沼田市東倉内町飛組保存会所蔵)や小松姫ゆかりのお膳や文箱、茶碗など(正覚寺および沼田歴史資料館所蔵)の展示を行い、命日である2月24日には特別法要も行った。また、沼田市沼須町の「沼須人形芝居・小松姫物語」の上演も行った。2021年もコロナ禍の中、規模は縮小されたが、昨年同様に法要や展示が行われた。老神温泉観光協会・金子(前)協会長は、「小松姫をご縁にこのひな飾りが続けられている。これからも継続していきたい。」とあいさつした。

2021年2月24日 T.H

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