吹割の滝での観光客の転落事故しかも死亡事故が多いのはなぜか?もしかして・・・怖い・・・
「吹割」は「ふきわれ」? 「ふきわり」?
吹割の滝は 群馬県沼田市利根町追貝に位置する「日本百瀑(名滝)」の一つであり、国指定天然記念物である。
群馬県民だったら誰でも知っている「上毛かるた」。これには、「滝は吹き割れ 片品渓谷」とある。そこから「吹き割れの滝」と呼ぶ人は多い。
しかし数十年前にこの読み札を覚えた人には、「滝は吹き割り 片品渓谷」と思っている人も多い。「え?昔は「ふきわり」だったよねえ~」というコメントをよく聞く。ではどっちが正しいのか?
地元観光協会に聞いてみた。
「今は ふきわれ ですね。「吹き割りている」では日本語が変でしょ?「吹き割れている」というでしょ。だから「吹き割れの滝」。」だそうだ。
一度転落すると、浮き上がってこられない?
最近はほとんど聞かなくなったが、転落事故が多かった。
特に30年ほど前のバブルのころ、多くの団体客が吹き割れの滝を訪れた。しかも観光バスで来るものだからだいぶお酒が入って足元がおぼつかないような方々。水や雨で濡れていたらさらにすべりやすい岩盤。カメラ撮影に気を取られ足元をよく見ないまま前進前進。アッと思ったらするんと足を取られ川の中へ滑り台。
どんなに高いところからでも4~5m位だから、全身ずぶ濡れで笑って済みそうなものだが、案外とそうはいかなかった。
なんと上に浮き上がってこないことが多かった。
その原因について地元ではいくつかの憶測がささやかれた。
「川底は手前側にえぐれているので、水流で内側に引き込まれるのではないか?」
「川底には流木の木や枝が多く堆積していて、着衣などに引っ掛かり上がってこられないのではないか?」とか、
「何者かに足を引っ張られるから・・」とか、ちょっと怖いものまで。とにかく浮き上がってこないのである。
「滝開き」と「安全祈願祭」
そのように転落事故がなかなか絶えない吹き割れの滝であるが、冬期は凍結でさらに滑りやすく、安全管理上から周遊道路を閉鎖している。
気温が上がり、雪や氷が解け、水量も多く迫力満点の4月18日ころ(年によって変動あり)、「滝開き および 無事故安全祈願祭」が執り行われる。地元利根町観光協会が主催で、吹割の滝観光協会と老神温泉観光協会とが共催者となる。安全祈願の神事のあと、沼田市長と利根町観光協会会長および関係者が宮司の先導で滝の上流から下流までくまなくお清めの儀式を行う。
この日を境に、吹割の滝や老神温泉に本格的な春の行楽シーズンがやってくる。
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